Two Golds @Chelsea Flower Show 2017-Hillier

Hillier Garden designed by Sarah Eberle in the Pavilion

前回はアーティザン部門のバイキングクルーズのお庭をお伝え致しました。

今回は、もう一つのゴールドのお庭、パビリオンの中、いわゆる生産部門のヒリアーナーサリーのお庭をご紹介します。

ヒリアーは長い歴史を持つ名門のナーサリー。チェルシーフラワショーは100年以上出展しています。

植物をよりよく見て頂く事が、このお庭のデザインのポイントです。あと一つ。ここはパビリオンの中であり、外のお庭とは違って平らな場所の上に設置をしなければなりません。そして、サイズは200m2ほどの大きさなのです。

@Hillier Garden designed by Sarah Eberle

このスプリングが今年のテーマ

 

ヒリアーはたくさんの植栽を扱っています。

見事に植栽のバランスよく並べられています。

私の仕事を支えてくれる大切な安全靴が、そろそろお疲れ様を迎えそうです。

 

そういえば、この安全靴がやってきたのも何年か前のチェルシーフラワショーの時だったっけ。。。

以前の安全靴もチェルシーフラワショーの仕事中に底が壊れてしまったのです。

それからずっと一緒に仕事をし続けてきました。そろそろお疲れ様のようです。

お疲れ様でした。。。

いつも私を守ってくれて、有難う。

 

Lovely friend of mine might go somewhere after being working together in whole my work.

With lots of love. x

 

*現在、秋にチェルシーフラワーショーなどのお話をする予定が進んでいます。

それぞのお庭の解剖トークはその時までお待ちくださいね。
その際はご興味のある方、是非ご参加下さい。

Two Golds @ Chelsea Flower Show 2017-Viking Cruise

Viking Cruise @ Artisan

チェルシーフラワーショーも終わり、担当したお庭ぐらいは皆様にご紹介したいと、今回はアーティザン部門のバイキングクルーズをご紹介します。

 

アセスメントも審査も終わり、メンテナンスも終わり、

私にとっては最後の最後の瞬間。夕日と共に。

Asses has done. Judges also have done.

A moment to say good bye to the favourite garden

スポンサーが、バイキングクルーズという、旅行会社なのです。

その為に、求められている事は、観光先のイメージをお庭に反映させる事。

 

昨年はベトナムでした。

 

今年はバルセロナ。

デザイナーのセイラはガウディの作品がとても好きで、今回はそのモチーフを取り入れたのでした。

 

 

 

 

 

通り過ぎる人たちは皆、一目見てこのお庭がガウディのインスピレーションを受けている事がわかり、バルセロナを思う。

このお庭のコンセプトであるから,それで正解なのです。

ガウディの作品の発信には強さを感じます。

それを中和するべくデザインされたのが、こちらの椅子。

15回もデザインと作成を繰り返しました。

エレガントな線が、

全体像の中でお庭としての美しさを引き出します。

 

水の流れの量や、底の色との反映。
それから植栽で作り出される総合体。
全体のバランスはもちろんの事。視覚が捉えるひとつひとつのパーツの造り込みも大切です。

樹木にはオレンジの樹やパームツリーなど、地中海のタイプの樹々たちを入れています。

このお庭は機能も植栽のメンテナンスも考え、十分にお庭としてデザインされています。
時折、ショーのお庭についてディスプレイの感を持たれて、そんな質問を受ける事がありますが、チェルシーの審査基準はかなり厳しく、

お庭として機能しているべきデザインを造る事が、私たちデザイナーの仕事です。

 

さて、次回のブログではもう一つのヒリアーをご紹介いたしますね。

 

*現在、秋にチェルシーフラワーショーなどのお話をする予定が進んでいます。

それぞのお庭の解剖トークはその時までお待ちくださいね。
その際はご興味のある方、是非ご参加下さい。

Two Golds at Chelsea Flower Show 2017 with Sarah Eberle

Viking cruise @Artisan and Hillier Garden

バイキングクルーズ@アーティザン、ヒリアー@生産部門

今週はすでにチェルシーフラワーの会期中。

フリーのデザイナーとして仕事をするようになってから、私のチェルシーはジャッジを迎えて、最終メンテナンスをする所までが通常になりました。

お天気が不安定なイギリスでのフラワーショーの施工は、時折お腹がひっくり返るくらいにプレッシャーの嵐。

施工計画があるからなんとか日々のリズムにはのってはいるけど、何曜日なのか、何日なのか、本当にわからなくなるくらいにチェルシー色に全てが一色に染まってしまう。

ショーガーデンで ’ シルクロードガーデン ’ のデザーナーであるパトリックコリンは実は近所。

施工期間中の週末の朝、6時近くのバスでちょうど一緒になり、

’同じ仕事をしている人でないとなかなか分かってもらえないよね。。。’

と笑い話になった。

 

朝から遅くまで、毎日、毎日庭を造り続けるには、かなりの精神力が必要だと、いつも思う。諦めない事。

 

平日の朝、7時に開くゲートの前で待ち構えている施工チーム⇩
Before 7am. Waiting to open the gate.

好きじゃないとできないなぁ・・・

I just love it!

目の前の事に追われてるから、本当は余裕なんてあるわけがない。

それでもそんな様子を少しも見せずにコツコツと造り続ける仲間が、チェルシーファミリーではないかと今年は特に感じずにはいられなかった。

 

今年もいつものごとく何度も雨の日があり、びっしょり濡れたまま地下鉄で帰る自分の姿には少々笑えてしまったけど、

仕事仲間は、ハイビズ(黄色のベスト=施工者)を着てチェルシー帰りだって言ったら?って笑ってた。
そう、チェルシーはそれが恐らく許されるであろう程に、この国では認められているのである。

 

実は私自身、チェルシーの時は結構皆さんにチェルシーで、、、ごめんなさい!をしているのである。銀行の打ち合わせとか、弁護士との話なんかも。。。笑

すみません。

1日雨だって、びしょ濡れでも造り続ける

植え続ける。。。

コツコツと確実に造り続ける。。。

at Viking Cruise Garden, Designed by Sarah Eberle

アーティザン部門のバイキンククルーズのお庭にて


講習会でお話をする機会を頂戴する時には、必ずと言っていいほどイングリッシュガーデンの作法のお話をさせて頂いている。そして、そこには必ずアーツアンドクラフツ運動(=美術工芸運動)の話は欠かせない。ヨーッロパには職人達がたくさんいて、ファッションだって、農家だって、仕事に誇りを持ち極めていく先に素晴らしい結果がついてくるのだと言う事が、尊重されているのである。

私には、お庭を造る時のプロセスで一番好きな瞬間がある。

’ 蜂や蝶が植物達に戻ってきた瞬間 ’

庭に息吹がみなぎる時、体の痛みも、プレッシャーも全て飛んでしまう。

 

’ やっぱりやめられない、ね 笑 ’

 

Love this moment.x

at Viking Cruise Garden, Designed by Sarah Eberle

アーティザン部門のバイキンククルーズのお庭にて

今年はもうひと現場、入りそうな気配。

身体もメンテナンスしながらまた頑張ります。

 

健康に産んで、育ててくれた両親に ' 感謝 ' して。

*現在、秋にチェルシーフラワーショーなどのお話をする予定が進んでいます。

それぞのお庭の解剖トークはその時までお待ちくださいね。
その際はご興味のある方、是非ご参加下さい。

Chelsea Flower Show 2017

Chelsea Flower Show 2017!

今年もやってきました、チェルシーフラワーショー。

思えば2004年から毎年関わりを持ち、その年数は10年以上になっていました。お陰様でチェルシーの現場にはチェルシー家族が沢山。

1年に1度のチェルシーキャッチアップ。

私にとっては仕事の励みになります。

 

さて、実は現場スタートが7時の毎日。

終了は7時、時折は8時まで。

そんな訳で、今日はお写真のご紹介をサクッと行きたいと思います。

お庭ができたら、またアップしますね!

植物、資材の搬入の数が半端じゃないのです。。。

 

今年も2つのお庭に入っています。
パビリオンの中でストールを持っているヒリアーは老舗のナーサリー。

搬入のトラックも何回目で、何日目になるでしょうか。

いつもこうやって、みんなで待ち受けます。

with Hillier team.

 

メインアベニューの様子

今年のM&B 今からとっても気になるお庭です!

と、こんな所で今日はご紹介は終了致します。笑

RSVP 20号 麗しきロンドン 癒しのカントリーサイド

Life in English Garden Troy Smith @Sissinghurst

先日ちょっとしたご縁で最新号のRSVPを手にしました。いつも思う感想なのですが、本当のイギリスの姿を伝えてくれる大好きな雑誌です。今回のサブテーマには ’癒しのカントリーサイド’ とあり、ワクワクしながらページを開きました。

RSVP20号

http://www.rsvp.co.jp


ロンドン ホテル物語から始まり、ブレックファースト、アフタヌーンティ、そしてカントリーサイドへ。
わかる、わかる、とうなづいてみたり、こんな場所もあるんだ、と発見してみたり、かなりレアな情報満載です。

そして、この度とても楽しみにしていたシッシングハーストのページが。。。
ヴィタ サックヴィル ウエストが生み出したホワイトガーデンはいつの時も世界中のガーデンラバーから愛されています。

今まで開催をしてきた『イングリッシュガーデン講座』の中でも必ず彼女の話はご紹介させて頂いています。

 

今回、なぜこのRSVP20号のシッシングハーストのページを楽しみにしていたかと言うと、ヘッドガーデナーのトロイにスポットが当たっていて、さて、どんなコメントになるのだろうと、心待ちにしていたのです。

 

「シッシングハーストの庭は僕にとって恋人のようなもの」

このコメントには心を射抜かれたかのように、わかるわかる!
嬉しかったです。

トロイの気持ちが、庭の造り手の愛情がたくさん詰まったページに仕上がっていて、とてもとても嬉しくなりました。

 

私が研鑽を重ねるグレートディクスターとシッシングハーストは車で2、30分の距離。たくさんの交流もあり、夏の庭仕事の後にお互いの庭を見に行く事もあります。

 

庭の造り手の日々の努力と愛情を、もっとガーデンラバーの皆様と共有できます様に。

 

そんな想いもあって、ブログでちょっぴりお話をさせて頂きました。

ご縁ありましたらぜひRSVP20号を覗いて見てください。

 

 

- makiko -