Viking cruise @Artisan and Hillier Garden
バイキングクルーズ@アーティザン、ヒリアー@生産部門
今週はすでにチェルシーフラワーの会期中。
フリーのデザイナーとして仕事をするようになってから、私のチェルシーはジャッジを迎えて、最終メンテナンスをする所までが通常になりました。
お天気が不安定なイギリスでのフラワーショーの施工は、時折お腹がひっくり返るくらいにプレッシャーの嵐。
施工計画があるからなんとか日々のリズムにはのってはいるけど、何曜日なのか、何日なのか、本当にわからなくなるくらいにチェルシー色に全てが一色に染まってしまう。
ショーガーデンで ’ シルクロードガーデン ’ のデザーナーであるパトリックコリンは実は近所。
施工期間中の週末の朝、6時近くのバスでちょうど一緒になり、
’同じ仕事をしている人でないとなかなか分かってもらえないよね。。。’
と笑い話になった。
朝から遅くまで、毎日、毎日庭を造り続けるには、かなりの精神力が必要だと、いつも思う。諦めない事。
平日の朝、7時に開くゲートの前で待ち構えている施工チーム⇩
Before 7am. Waiting to open the gate.
好きじゃないとできないなぁ・・・
I just love it!
目の前の事に追われてるから、本当は余裕なんてあるわけがない。
それでもそんな様子を少しも見せずにコツコツと造り続ける仲間が、チェルシーファミリーではないかと今年は特に感じずにはいられなかった。
今年もいつものごとく何度も雨の日があり、びっしょり濡れたまま地下鉄で帰る自分の姿には少々笑えてしまったけど、
仕事仲間は、ハイビズ(黄色のベスト=施工者)を着てチェルシー帰りだって言ったら?って笑ってた。
そう、チェルシーはそれが恐らく許されるであろう程に、この国では認められているのである。
実は私自身、チェルシーの時は結構皆さんにチェルシーで、、、ごめんなさい!をしているのである。銀行の打ち合わせとか、弁護士との話なんかも。。。笑
すみません。
1日雨だって、びしょ濡れでも造り続ける
植え続ける。。。
コツコツと確実に造り続ける。。。
at Viking Cruise Garden, Designed by Sarah Eberle
アーティザン部門のバイキンククルーズのお庭にて
講習会でお話をする機会を頂戴する時には、必ずと言っていいほどイングリッシュガーデンの作法のお話をさせて頂いている。そして、そこには必ずアーツアンドクラフツ運動(=美術工芸運動)の話は欠かせない。ヨーッロパには職人達がたくさんいて、ファッションだって、農家だって、仕事に誇りを持ち極めていく先に素晴らしい結果がついてくるのだと言う事が、尊重されているのである。
私には、お庭を造る時のプロセスで一番好きな瞬間がある。
’ 蜂や蝶が植物達に戻ってきた瞬間 ’
庭に息吹がみなぎる時、体の痛みも、プレッシャーも全て飛んでしまう。
’ やっぱりやめられない、ね 笑 ’
Love this moment.x
at Viking Cruise Garden, Designed by Sarah Eberle
アーティザン部門のバイキンククルーズのお庭にて
今年はもうひと現場、入りそうな気配。
身体もメンテナンスしながらまた頑張ります。
健康に産んで、育ててくれた両親に ' 感謝 ' して。
*現在、秋にチェルシーフラワーショーなどのお話をする予定が進んでいます。
それぞのお庭の解剖トークはその時までお待ちくださいね。
その際はご興味のある方、是非ご参加下さい。